おすすめPCゲームn選
本記事はeeicアドベントカレンダー2021(eeic2022 Advent Calendar 2021 - Adventar)18日目の記事です。
本記事について
この記事はゲームオタクが布教のためにゲームを紹介する記事です。
初めまして、あすたりすくです。
普段はAPEXやValorant(これを読んで最近始めた)などの対人ゲームをやっています。Splatoon3も楽しみ。大会の宣伝をしていたからか、一部の同期からAPEXの人として認知されているらしいです。でも今回はAPEXについては書きません。十分有名ですし。
試験も一段落つきましたね。
そろそろ冬休みも始まるので心が軽いです。
休み明けに試験がある訳ないですしね。
学科のアドカレのために初めてブログを書きます。
最後まで読んでもらえると嬉しいですが、時間がない人は最初の項目だけでも読んでいってください。
半年前ほどにゲームデザインの勉強の一環として今まで触れてこなかったジャンルのゲームを色々買いました。そのときに「え、なにこれおもろ」となったので、それらを布教したいと思いこの記事を書こうと思いました(共通の話題で話せる人が欲しい)。
PCまたはNintendo Switchがあれば大半のものは遊べます。SteamのゲームはMacに非対応なことが多いので、ゲーム機としてWindowsのPCを買いましょう。ここで紹介するものはノートパソコンでも十分動きます(操作性のためにマウスやコントローラーは必要)。一部iOSでもプレイ可
また、Steamは頻繁にセールをするため、少し高いと感じた場合には時間を置くといいかもしれません。ウィッシュリストに入れておくとセールの対象になったときにメールが届きます。
ゲームデザインを勉強し始めたばかりなので適当言ってる場合があります。ご容赦ください。
学科の勉強やAPEX、Valorantの休憩がてら触ってみてください。ゲームに疲れたならゲームをすればいいじゃない
- 本記事について
- Outer Wilds(Windows/Switch(未定))
- The Witness(Windows/macOS/iOS)
- ENDER LILIES: Quietus of the Knights(Windows/Switch)
- God Field(Windows/macOS/iOS)
- Getting Over It With Bennett Foddy(Windows/macOS/iOS)
Outer Wilds(Windows/Switch(未定))
正直に言うとこれを布教したいというのが動機の8割。今までプレイしたゲームで一番のものはと聞かれればOuter Wildstと即答します。記憶を消してもう一度遊びたい。これに興味を持ってくれればなんでもいいです
簡単に言うと、タイムループする宇宙の謎を紐解いていくゲーム。というか、これが全て。それ以上の情報はすべてネタバレになるため、このゲームを最大限楽しむためには、Steamの紹介文すら見ずに購入してプレイしましょう。
とは言ったものの、これで遊んでくれる人は少ないと思うのでネタバレを極力避けてちゃんと紹介します。先に言っておきますが、万人受けするゲームではないと思います。けど面白さは保証します(矛盾)。最後の方で説明します。まずは興味を持ってほしい。
調査隊として宇宙船に乗り込み、絶滅した知的生命の遺物を調査します。ただし、調査に許された時間は22分のみで、この時間が経過すると太陽が爆発し、22分前に戻されます。唯一残る調査記録をもとに、知的生命の残したメッセージの意味や、なぜタイムループするのかを紐解いていきます。
このゲームの最大の特徴は、「なんもわからん」という感情をプレイヤーに抱かせることです。ゲームを起動すると軽いチュートリアル的なものを経て、宇宙船に乗り込んで広大な恒星系を探索することになります。ここまで聞くと平凡なゲームのように感じると思うのですが、明確な違いがあります。それは、チュートリアルを終えて誰もが抱く感想
「こいつら何の話してるの?何すればいいの?」
チュートリアルでは最低限の情報しか与えられず、あとは自由に遊んでくださいと急に放り出されます。好奇心だけを手掛かりにいろんな星を旅してもさらに謎が深まり、最初のうちはずっと「なんもわからん」になります。まるで電子デバイス基礎
最初から最後まで誘導がない。見えない壁が存在しないためどこにでも自由に行ける。ゲームの性質上何度も死ぬことになるが装備やスキル的な成長は一切なく、増えていくのは自分の知識のみであるという「好奇心駆動型の冒険(curiosity-driven exploration)*1」という設計。プレイヤーの好奇心のみによって訪れる惑星の順番が決まり、新たに知る情報の順番も変わる。これほど自由度が高いのにも関わらず、最終的には一つのエンディングに収束していき、すべての伏線がきれいに回収されていく。
この完璧に近いゲームデザインが僕がこれほどこのゲームを推す理由です。
正確に言うと、誘導が一切ないわけではないのですが、最近のゲームによくあるようなプレイヤーに優しい分かりやすい誘導ではなく、いつの間にか誘導に乗せられているような感覚です。クリアまでプレイした後にほかの人のプレイ動画を見て初めて気づくような誘導ばかりです。
このゲームデザインの大きな欠点は一度クリアしてしまうと一回目のようには楽しめないこと。腕にOuter Wildsって掘って頭部を強打したい
そのため人のプレイ動画やプレイ日記を見ることで、Outer Wildsでしか得られない栄養を摂取しています(いわゆるOuter Wildsゾンビ)。
ここまで絶賛し続けて少し胡散臭いと思うので最後に注意点を何個か
上で述べたゲーム性の影響で、最初の数時間(最悪10時間程度)はゲームが進んでいる感覚がなく、面白さが伝わらない可能性が高い。また操作性が独特で慣れるまでストレスを感じることもある(僕の友人は3D酔いで断念していた)。
これが、最初に述べた万人受けしない理由です。ただし、この時間が過ぎれば今までの時間が嘘だったかのように急に面白くなります。この最初の数時間がよくわからないけど面白いと感じられる人はようこそ、Outer Wilds沼へ。
そこで、そのような時間がなるべく少なくなるようにいくつかのアドバイスを置いておきます。伏線回収時は小難しい話になりますが、eeic民なら大丈夫だと思います(みんな頭いいので)。
- チュートリアルでの人の話や文章はちゃんと読む
- 止まりたいときは速度同調
- 行き詰まったら新しいとこに行く
- それでも行き詰まったら日誌を読む(一見関係なさそうなものまで)
- それで分からなかったら有志によるサイトを見る(あまり推奨しないのでリンクは貼りませんが最大限ネタバレしないように配慮されています)
また、僕に聞きに来てくださっても結構です。いつでも喜んで飛んでいきます。
※コントローラー推奨
最近待望のDLCが出ました。すべてを理解していたつもりが、記憶を消さずとも再び「なんもわからん」になりとても楽しかった。軽度なホラー要素があるため注意
Switch版は今年の夏に予定されたいたのですが延期になりました。今月〜来年1月に出る予定らしいです。
The Witness(Windows/macOS/iOS)
パズルゲームでありながら、オープンワールドというあまり見ないタイプのゲーム。
パズルの内容は単純な一筆書き。ただし普通のパズルゲームとは違い、それ以上のルールは何も説明されません(というか一筆書きとも説明されません)。各ルールには導入のようなとても簡単なパズルがありますが、それでルールを完璧に把握できるかは人によると思います。
ゲーム性としてはOuter Wildsに近いです。ただ、パズルを解くという明確な目的があり、達成感もあるのでこっちの方がとっつきやすい印象です。また、パズルゲームによくある、途中で作業感が強くなり飽きてくる、ということも少ないです。
ゲームデザインの観点から語るとすると、やはり多くがプレイヤーの知識に委ねられているところはよいと感じました。また、UIがかなり洗練されていて、円と線のみの単調なデザインで一筆書きであることが分かりやすくなっています。文字による説明が必要ないUIによって、このゲーム性が成り立っています。
風景も色遣いがよく、きれいに仕上がっています。
パズルに対する知見が少ないためあまり下手なことは言えませんが、面白いパズルが多かったです。しかし、視界デバフのような、一部パズルとしては綺麗でないものもあり少し残念でした(全体に占める割合が小さかったため許容の範囲ではあった)。
また、このゲームにはコンテンツとして大きな隠し要素があるのですが、そのことに自力で気づけたときの感動が大きかったです。これに毒されると世界の見え方が変わります(哲学的な話ではなく、グレゴリーのダルメシアン犬のような錯覚の話)。ぜひ見つけてみてください。
アドバイスとして、ある時点で船に乗ることができるようになるのですが、その船上の地図で各ルールの導入がある場所を見ることができます。また、途中で流れる音声や動画はパズルとは一切関係ないので無視していいです。真(?)エンディングでも良く分からない映像を見ることができます。ちなみに、全長1時間弱もある動画があり、隠し要素を含めた100%RTAではこの動画のせいで何もしないという時間が1時間弱存在します。RTA中にRTAができる親切な設計
iOS版もありますが、操作性に難ありと言われています。基本ゆっくり解けるので許容できる可能性がありますが、最後のチャレンジでは時間制限が設けられているので影響を強く受けます。
ENDER LILIES: Quietus of the Knights(Windows/Switch)
滅びた王国を舞台に、少女「リリィ」が戦士たちと共に敵を倒し、不死の呪縛から解放していく、メトロイドヴァニアの2Dゲームです。分かりやすく言うと、ダンジョンを探索してアイテムやスキルを獲得し、ボスを倒していくゲームです。特徴としては、ダンジョンは一方通行ではなく、ゲームが進むにつれて行ける場所が増えていきます。またソウルライクの要素も一部あり、ボスはもちろんのこと道中でも敵が強く、油断すると急に死が訪れます。
おすすめする理由は世界観と音楽にあります。
世界観はとても暗く、ダークファンタジーが好きな人には刺さると思います。また、主人公がか弱い女の子であるという設定がソウルライクな難易度(常に死と隣り合わせ)と非常に合っていてよいと感じました。
また、音楽はアニメ「ゴブリンスレイヤー」のOP「Rightfully」や、「Deemo」の「nine point eight」などを手掛けたMiliが担当しています。曲調がこのダークファンタジーの世界観にとてもあっていて、流石Miliとしか言えません。ぜひ、ストアページのPVで聞いてみてください。僕はゲームをプレイする前にサントラも一緒に買っちゃいました。
難易度は少し高いため、初めてのアクションゲームとしてはあまりおすすめできません。また、強化アイテムの位置が分かりにくいため、その位置くらいはググってもいいかもしれません。
※コントローラー推奨
Switch版は12/26まで25%オフのセール中です。
God Field(Windows/macOS/iOS)
ここからはおすすめというか紹介。
ブラウザでできるカードゲームです。ルールはいたって簡単、相手の体力を0にすることです。カードの効果も簡単なものばかりでやっていればすぐ覚えます。
大人数でできるのでオンラインコンパなどでやってみてもいいと思います。たまに理不尽なカードがあり盛り上がると思います。
Getting Over It With Bennett Foddy(Windows/macOS/iOS)
いわゆる「壺おじ」。なぜか壺にはまった男がハンマーを振りかざして登頂を目指します。鬼畜ゲーとして話題になったので知ってる人も多いと思います。プレイヤーの心を全力で折りに来るゲームです。
このゲームを一番難しくしているのはチェックポイントがないことです。せっかく苦労して登ったのに、一度のミスですべてが水の泡になります。マゾゲーです。
何も知らずにやると世間の評判通り難しいと思います。しかし、上り方さえ知ってしまえば割と簡単にクリアできます。僕はまだ3、4回しか登頂してないのですが(50回登頂すると壺が金色になり上級者とみなされる)、登り方を教えることはできるのでいつでも聞きに来てください。
去年の大晦日に友達と一緒に始め、正月の午前1時についにクリアしたときは感動しました。同時に虚無感もあった
クリアしたのは僕だけだったので「俺は壺おじをクリアした。お前らはしてない。」とマウントを取っていました。*2
自分で自分を苦しめるのもよし、プレゼントして相手が発狂するのを楽しむのもよし、いろんな楽しみ方があります。実は、この手のゲームではだいぶ簡単な部類です。マゾゲーの入り口としてもぜひ。
あなたも一緒にマウントを取りませんか?
*1:クリエイティブディレクターの論文Outer Wilds: a game of curiosity-driven space explorationからの引用
*2:今年の夏にもう一人クリア者が出ました。他人を登頂まで導いた実績が出来ました。